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もぐら不妊治療日記

低AMH・高FSH 35歳の不妊治療日記

出生前診断(出生前染色体検査)@北大病院


13w0d 出生前診断に行ってきました。
長々と検査について書いています。
出生前診断を検討されている方の参考になれば嬉しいです。





私は元々、出生前診断には興味があったが、20万円位掛かるものだと思っていたので受けるのを躊躇していた。色々調べていくうちにカウンセリングと胎児の超音波検査、クアトロテストだけなら3万円位で出来ると知って、受けてみることにした。







北海道で新型出生前診断を行っている病院は北海道大学病院札幌医科大学附属病院旭川医科大学附属病院の3つ。





胎児の超音波検査とクアトロテストは色んな病院でやっているみたいだけど、出生前診断を受けた人のブログなどを参考にして今回はホームページにしっかり出生前診断のことが書かれてあった北大病院で受けることにした。札医は札医で分娩予約をしている人のみ検査を受けられる様だった。




北大病院は火曜のみしか出生前診断の診察日を設けておらず予約がすぐ埋まると言われていたので、妊娠8週の時点で電話予約を入れた。なるべく(と言われたが必ずという印象を受けた)夫婦二人揃って来る様にとのことだったので夫にも休みを取ってもらい当日は二人で受診した。




検査前日、夫が寝た後に泣いた。
ちびはすくすく育っているのに、私はちびに異常があると分かったらこの世から消そうとしている。
普通であれば妊娠出来るはずは無かったのに、高額なサプリを飲んで、注射を沢山打って、薬を飲んで、無理やり卵を育てて、針を刺して採卵して、無理やり精子を注入して受精させて、うまく育った受精卵を選んで、無理やり子宮に戻して、着床出来るようにホルモン注射をして、膣座薬を入れて、薬を飲んで、そこまでして勝手に妊娠した癖に、今度はその子に異常があったら育てられないって言って、この世から消そうとしている。頭がおかしいんじゃないかと思った。産まれてくる子がどんな子であれ育てていこうとどうして思えないのか。そして、なんで自分ばっかりこんな思いをしなければならないのかと思った。普通に妊娠して、普通に産みたかったのに。




でも、検査するって決めた日から一度も検査を受けるのを止めようとは思わなかった。こんなこと本当にして良いのかと思うたび、何度も夫と話し合った。話し合うことで罪悪感を軽くしたかった。簡単に決めたわけではなくこんなに苦しんで悩んで決めたんですって思いたかった。
夫はずっと意見が変わらなかった。
「どんな子でも産む選択を出来る人は立派だと思うけど、俺らには無理だよ。もぐらちゃんが大丈夫でも、俺は自信がない。」
私も、どうしても健康な子を産んであげたいと言う気持ちを消すことは出来なかった。苦しい思いをしてやっと妊娠出来た子だから、どうしても健康に産んであげなきゃいけないと思った。




ベッドで横になって泣きながら、ちびにごめんね、お母さんがごめんねって話し掛けて、お腹を撫でて寝た。







当日は予約の30分前に総合受付で受付をして、3階の産婦人科へ進む。産婦人科には予約10分前に着いて診察室に呼ばれたのが予約の20分後だった。



カウンセリングはカウンセラーの方ではなく、先生が担当してくれた。まず、先生からこれまでの治療歴と出生前診断をなぜ受けようと考えたのかの質問を受けた。



私は長く不妊治療をしていて、顕微授精しかも採卵を5回も行ってやっと授かれた赤ちゃんだし、高齢妊娠なので赤ちゃんが健康であるか不安なこと、もしあらかじめ赤ちゃんに異常があると分かっていたらその子を産んで幸せに育てていける自信がないこと、なるべくなら健康な状態で産んであげたいことを先生にお話しした。





その後先生から出生前染色体検査についての説明を1時間程受けた。先生は丁寧にわかりやすく説明してくれた。病院と言えども商売だから、お金の掛かる新型出生前診断をすすめられるかと思ったけど、全然そんなことは無かった。カウンセリングだけで、検査をしないと言う選択肢もあるし、心配なら確定診断を受けても良いけど、今のところ夫婦に遺伝的な心配は無いようだし超音波だけとか、もうちょっと進んで組み合わせ検査をしてみるとかでも良いと思いますよって。



ただ、非確定的検査(超音波・クアトロ・組み合わせ検査)で陽性が出た場合、その結果だけを信じて確定検査(羊水・絨毛検査)に進まないで中絶をすることだけは絶対にやめてくださいと何度も念を押された。






◾️◾️北大病院で行なっている出生前染色体検査◾️◾️
◆非確定的検査(染色体異常の疑わしさの確率を調べる・リスクは無し)
①妊娠初期胎児エコースクリーニング検査・・・5300円
②母体血清マーカー検査(クアトロテスト)・・・約2万円
③①と②の二つを組み合わせた検査・・・約3万円
④母体血胎児染色体検査(新型出生前診断・35歳以上対象)・・・約20万円

◆確定検査(赤ちゃんの染色体を直接調べる・染色体異常が確実にわかるが、母体・赤ちゃんへのリスク有り。検査を受けたことによる流産が0.3%起こる)
⑤絨毛検査・・・約8万7千円
⑥羊水検査・・・約8万7千円

※金額はこの他に遺伝カウンセリング料として1万円かかりました。

◆実施時期
①・③・⑤・・・11週〜13週
④・・・10週〜22週
②・・・15週〜18週
⑥・・・15週後半以降













カウンセリングを受ける前は超音波とクアトロテストを受けるつもりでいたが、カウンセリングを受けてみて超音波だけにすることに決めた。
理由は陰性的中率の高さ。非確定検査は陽性と診断された場合の陽性的中率(陽性診断が本当に陽性である確率)が低いので、陽性であった場合は確定診断に進む必要があるけど、陰性と診断された時の陰性的中率(陰性診断が本当に陰性である確率)がかなり高い。35歳で非確定検査を受けた場合の陰性的中率は99.92%を超えている。


年齢が高くなる毎に的中率は低くなるけど45歳で非確定検査を受けた場合でも、陰性診断の陰性的中率は98.7%以上なので非確定でも陰性と判断された場合はかなり信用できる結果だと思えた。






中でも35歳、妊娠13週の超音波検査が陰性の場合の陰性的中率は99.958%と言うことなので、超音波検査一本だけでも陰性と判断された場合はその結果を信用することにした。
仮に陽性が出た場合は、その時に結果を受け入れて検査終了にするか、確定診断を受けるかを考えることにしてそこではひとまず考えるのをやめた。



カウンセリング後、超音波でお腹を診てもらった。夫は初めてちびの姿を見る。ちびは元気に動いていた。検査の不安より、夫にちびの姿を見てもらえた嬉しさの方が勝った。元気なちびを見て、夫は感動して涙が出たと後で話してくれた。



超音波検査では赤ちゃんを直接超音波で見て、ダウン症・13トリソミー・18トリソミーである確率を推定する。 (染色体異常の特徴的な所見としてNT(頚部浮腫)・鼻骨の不形成などがある)
その他に赤ちゃんの形態的な異常がないか(脳・脊椎・腹部・胃・膀胱・手足など)も診てもらえる。



超音波は1時間位診てもらえた。ちびがうつぶせになっていたので、頚部のむくみを測ることが出来なくて途中15分位階段を上り下りしてきて下さい。その後もう一度赤ちゃんな向きが変わったら見てみましょうと先生から言われて席をはずした。





この子はうつぶせ寝が好きみたいですねって先生に言われていて、つまり私の体の方を見て寝てるのが好きってことですごく可愛く感じた。自分で手足を動かして、小さいながらもきちんと指が5本ずつあって、偉いなぁ可愛いなぁってニヤニヤしながらエコーを見ていた。




検査は1時間半から2時間くらいかかると電話予約の時点で言われていて、当日は結果を聞くまでに全部で2時間半ちょっとかかった。




妊娠初期胎児エコースクリーニング検査の結果は染色体異常の所見も形態的異常の所見もなく、元気な赤ちゃんですと先生から診断を受けた。





今回検査を受けてみて、受ける前は障害を持った子が生まれてきたら育てていける自信がないと思っていたけど気持ちが変わった。検査もかいくぐって、自然に淘汰されずに生まれてきた赤ちゃんはすごく強い子だと思うし、障害を持っていても二人で育てていける。夫とも、「赤ちゃんが元気でひとまず良かったね。でももし、障害を持った子でも産まれてきたからには受け入れられるね。もう大丈夫だね。」とお互いに言い合った。




今回の検査代は全て合わせて、15,308円。これで安心して赤ちゃんを迎える準備が出来る。赤ちゃんが障害を持って産まれてきても育てていける自信もついた。検査を受けて本当に良かったと思えた。





ちびちゃん、お母さんが勝手に色々調べてごめんね。でも元気そうで安心したよ。もう何も心配しないから元気で大きくなってね。夫と一緒にちびを見れて嬉しかったよ。夫は今までも優しかったけど、ちびを見た後はこれまで以上に私を気遣ってくれると思う。ちびが私の中で生きているんだって実感出来たって。









出生前診断については色々な考え方があると思いますが、私は検査を受けて本当に良かったと思えました。夫ともこれから一緒に頑張って育てていこうと、強く思い合うことが出来ました。